あま~い「3密」味わって 和菓子店が学生とコラボ

塩入彩
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 東京都足立区和菓子店「千住宿 喜田家」が6日、東京未来大(同区)の学生と開発したどら焼き「密どら」を発売する。「密」を避けるよう呼びかけられているコロナ禍の中でも、あんことバター、ハチミツの「3密」が楽しめる。

 昨年1月、学生と区内企業が交流する大学生地域活動プラットフォーム事業の一環で、同大の学生が喜田家を訪問。試食して意見交換するなかで、学生のアイデアを取り入れた新商品を開発することになった。

 コロナ禍でプロジェクトは一時中断したが、昨年8月に再開。学生側が「密」という言葉を逆手にとった提案をし、学生からも人気だったバター入りどら焼きをベースに改良が重ねられた。

 「密」を商品名にすることに、喜田家の田口恵美子社長(74)は当初、「コロナ禍で皆さんが大変な中、よいのだろうか」と戸惑った。ただ、「食べてコロナをやっつけよう」というメッセージに共感し、売り上げの一部を区の寄付制度を通じて医療機関などに寄付することにした。

 開発に携わった4年の小野聡太さん(21)は「普段は和菓子を買わないし、若い人には取っつきにくいイメージがある。若者にも親しみやすい味を意識した」と話す。ロゴなどのデザインを担当した小嶌裕貴さん(21)は「若い人にインパクトを与えられるよう、かわいく、インスタグラムなどで『バエる』ようにと考えた」と話す。

 中身のあんこは、粒あんと、試食会で学生に一番人気だった白あんの2種類を販売する予定。学生からは、ほかにも様々なアレンジ案が出されており、商品化を検討しているという。

 「密どら」は税込み230円(ハチミツ付きは同250円)で、足立区荒川区にある同店の11店舗で発売予定。田口社長は「若い人ならではの発想で生まれた商品。ぜひ幅広い人に和菓子を知ってもらうきっかけになってほしい」と話す。(塩入彩)