元デザイナーの「納豆職人」評判 耕作からデザインまで

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編集委員・小泉信一
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 【群馬】「納豆職人」。名刺にはそう書いてある。理想の納豆を追い求めて、畑の耕作から大豆の生産、製造からパッケージのデザインまでを手がける会社が前橋市にある。

 「納豆づくりの奥深さに魅せられた。究極の納豆をめざしたい」。上州農産の専務、松村徳崇(のりたか)さん(38)=同市粕川町西田面(たなぼ)=は話す。

 元々は東京の広告会社に勤めるデザイナーだった。転業のきっかけは2010年ごろ、兼業農家だった父が食器乾燥機を改造し、大豆を発酵させて納豆を作ったこと。近所に配ったところ「大豆本来の味がしておいしい」と評判になった。

 ものづくりが好きだった松村さんも、本を読み、独学で納豆づくりを学ぶようになった。父の仕事を本格的に手伝おうと、13年、粕川に帰郷した。

 赤城山の南麓(なんろく)に広がる畑。そこで栽培した大豆を丁寧に手洗いする。豆本来のうまさが引き立つように、水につける時間や温度、発酵させる時間は季節に応じて変える。生産地にちなんで「粕川なっとう」という名前をつけた。

 すべてに手間暇がかかるため、値段は大量生産された納豆より高めだが、口コミで評判が広がり、前橋の居酒屋や県内の旅館が出すようになった。いまでは、東京のスーパーでも販売されている。

 「群馬産」というのが一目で分かるように、自身がデザインした赤城山の絵をパッケージにしている。

 畑は90カ所あり、総面積は…

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