カーデザインコンテストで早川千晴さんがデザイン賞受賞

根岸敦生
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 全国的な「カーデザインコンテスト」で、栃木県立足利工高3年だった早川千晴さん(18)が準グランプリに当たる「カーデザイン賞」を受賞した。足利工高の生徒は同賞を2年連続で受賞した。3月に表彰式があった。

 自動車技術会デザイン部門委員会主催のコンテストは将来のカーデザイナーを育てる目的で2012年に始まった。今回の課題は「10年後の暮らしを楽しくする乗り物」。全国から312人が応募した。コンテストを運営する日産自動車の水野郁夫さんは「100年に1度と言われる変革期を迎えている自動車の世界。デザイナーが新しい方向を示して目標を共有するのが大切」と話した。

 今春から桐生大短期大学部アート・デザイン学科に進学した早川さん。受賞作品は「UKIUKIMANTA」。「マンタの背中に乗ってみたい」というアイデアを膨らませて描き上げたという。

 ボディーはシリコーンの水陸両用ハイブリッド車。水上では水の噴射で、陸上では2個のモーターで操舵(そうだ)する構造を考えた。審査した市瀬更紗さんは「素材の質感がいい。安全性も考えていて、どのように使われるか、乗った時の感情は、と想像すると楽しい」と評価した。

 早川さんが表彰式で「市販できそうですか」と質問すると、市瀬さんは「市販車にする過程は制約との戦い。むしろ、こんなモビリティーを実現したいと思うデザインが大事。これからも続けて欲しい」と答えた。

 今回の応募には、昨年同じ賞を受賞した1年先輩の赤坂京香さんの存在が刺激になったという。早川さんは「車をデザインしたのは初めて。将来、漫画家になりたいので、発想を広げたいと思って課題に取り組んだ」。根岸敦生