過去最多の71人感染 奈良県は重点措置には慎重

新型コロナウイルス

平田瑛美
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 新型コロナウイルスの新たな感染拡大を受け、緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」(重点措置)が大阪など3府県に適用された5日、奈良県が発表した感染者数は過去最多の71人となった。隣接する大阪府の感染者が急増しているが、県は重点措置の適用については慎重な姿勢を崩していない。

 この日の感染者はこれまでの最多だった1月8日の56人を大きく上回った。知事が飲食店などに営業時間短縮の要請や命令ができる重点措置について、県の杉中泰則・県危機管理監は「県内で適用して効果的か分からない。近く対策本部会議を開いて詳細を検討したい」と述べた。荒井正吾知事は2日の談話で「県内の飲食店などにおける感染拡大事例が顕著ではなく、(奈良県は)適用を要請するものではない」としていた。

 県によると、71人の感染者は10歳未満~90代の男女。感染者は延べ3954人となった。人口10万人あたりの直近7日間の新規感染者数は26・60人で、政府の分科会が最も深刻なステージ4(感染爆発)の目安とする「25人以上」を上回った。その前の7日間は12・05人で、2倍以上に増えた。病床使用率は55%で、同様にステージ4の目安とする「50%」を超えた。

 感染者の内訳は、奈良市20人▽橿原市11人▽大和高田市宇陀市天理市各5人▽大阪府4人▽葛城市広陵町桜井市各3人▽大和郡山市2人▽王寺町、香芝市、上牧町、川西町、五條市生駒市、安堵町、斑鳩町三郷町京都府各1人。

 県はまた、クラスター(感染者集団)が発生した県長寿・福祉人材確保対策課と同じフロアで、別の課の職員11人が新たに感染したと発表した。同じフロアの感染者は計20人になった。

 県は4日に発表した感染者のうち、1人が大阪府の発表と重複していたと訂正した。(平田瑛美)

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