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 富士北麓(ほくろく)の陸上自衛隊北富士演習場とその周辺(山梨県富士吉田市、忍野村、山中湖村)で4日、「火入れ」と呼ばれる伝統の野焼きがあった。例年は約4千人の組合員が総出で参加するが、今年はコロナ禍の感染予防で役員ら約700人に絞って、作業を進めた。

 富士吉田市外二ケ村恩賜(おんし)県有財産保護組合(吉田恩組)と旧11ケ村入会組合は、演習場でワラビなど山菜を収穫する「入会権」を持つ。草木の芽吹き前、ススキなど枯れ草を燃やして収穫しやすくするため、毎年、害虫退治も兼ねて約1900ヘクタールの演習場に火入れしている。

 午前9時、組合員が一斉に点火。前日の雨の影響で、枯れ草の燃え具合はいま一つだったが、小明見入会組合員の男性は、「大型連休の頃、ワラビやウドの収穫は初夏の楽しみ。大勢がズボンを灰で黒く汚しながら夢中で採ります」と話した。(河合博司)

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