本質的に異なる令和の「バブル」 今の株価は割高なのか

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聞き手 シニアエディター・尾沢智史 聞き手・田中聡子 聞き手・中島鉄郎
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 株式市場は、1980年代のバブル期に戻ったような高水準が続いています。一方、飲食業や観光業の経営はコロナ禍で火の車です。かつてと異なる令和の「冷たいバブル」を考えます。

マネックス証券チーフ・アナリスト・大槻奈那さん

 コロナ禍なのに、日経平均株価が30年半ぶりに3万円台を回復したことをいぶかる人は多いかもしれません。

 しかし、株高が進むのは、市場の動きとして、合理的といえます。まず株価水準が割高かどうかを見る指標のひとつに、株価収益率(PER)があります。少し前までは15倍より高ければ割高、低ければ割安などとされていました。いまは予想利益に対して20倍強で割高ですが、1980年代後半のバブル期の70~80倍に比べれば割安といえます。

 日経平均を構成する東証1部上場企業には自営業や中小企業に比べ、コロナ禍の痛みが少なかったところが多い。過去最高の収益を上げたIT企業も少なくありません。

 今の株高を「官製相場」と見る向きもあります。日本銀行によるETF(上場投資信託)買い入れをとらえたものですが、市場を牽引(けんいん)しているのは外国人投資家機関投資家です。最近、日銀は買い入れを控えており、少なくとも年初からの株高は「官製」とは言いがたいでしょう。

 昔のバブル期といまの株高が本質的に異なる点は、堅実な投資家が増えて、株式市場が健全になっていることです。

記事後半では「タクシーは富裕層の乗り物になった」と話す日本城タクシー社長・坂本篤紀さんや、「自分の才覚で稼ぐ。投資はその手段」と主張する学生投資連合相談役・都築金龍さんも登場します。

 かつて個人投資家が期待した…

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