島根、聖火リレーを容認 「追加経済対策の検討」を考慮

清水優志、前田大輔
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 政府や東京都新型コロナウイルス対策が不十分だとして東京五輪聖火リレーの中止を検討していた島根県は、追加の経済対策が検討されていることなどを理由に、県内で実施することを決めた。丸山達也知事が6日、東京の大会組織委員会を訪れ、方針を伝えた。

 丸山知事は、感染対策や地方の飲食店支援策が不十分なため、五輪開催に賛成できず、五輪を前提とした聖火リレーは現状では実施できないと説明してきた。

 丸山知事は6日、組織委との面談後に記者会見した。新型コロナ関連で与党が追加の経済対策を検討していることなどを考慮し、「求めていたことより達成度合いは低いが、これをもって中止と判断することは県民にプラスに働かない」と話した。

 丸山知事と組織委の説明では、知事は聖火リレー実施に際し、①多くのスタッフを伴うスポンサーの車列は参加しない②グッズ配布を実施しない③演出の音量を下げる、の3点を組織委に要望。組織委は①と②について「スポンサー契約の根幹に関わり対応が難しい」とし、③については「検討する」と回答したという。

 丸山知事の聖火リレー中止検討の表明は2月。コロナ禍で打撃を受けた飲食店への国の支援に地域格差があるとして、感染が拡大していない地域の飲食店支援などを求めていた。

 島根県内での聖火リレーは5月15、16日の予定。丸山知事は4月半ばまでに最終判断するとしていた。(清水優志、前田大輔)