理系大卒でなくても飛行士になれる? JAXA緩和検討

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小川詩織
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 今秋、13年ぶりに募集される宇宙飛行士の応募で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、これまで必須としてきた「理系大学卒」の条件の削除を検討している。文系出身のパイロットやコンピューター技術者らもいることから、門戸を広げて多くの応募を得たい考えだ。宇宙開発が科学研究や長期滞在から月面探査に広がろうとしており、幅広い任務に柔軟に適応できる人材を探す狙いがある。

 JAXAは過去5回、飛行士を募集。そのいずれでも、理学部や工学部、医学部といった理系の大学卒業と、研究や開発現場での3年以上の実務経験を応募条件にしてきた。

 しかし、2月に開いたオンラインイベントで、川崎一義・事業推進部長が、次の募集では、短大や高専、専門学校の卒業者や文系出身者も応募できるよう、条件の緩和を検討していることを明らかにした。3年以上の実務経験も分野を理系に限らないこととし、「JAXAに10年以上勤務可能なこと」といった条件もなくすイメージだ。

 川崎氏は「文系出身でも航空機のパイロットやシステムエンジニア、コンピュータープログラマーとして活躍している人はいる。学歴などの条件で入り口を閉ざさず、様々なバックグラウンドの人に活躍の可能性を広げたい」と語った。

 そもそもJAXAが飛行士を理系出身者としてきたのは、米スペースシャトルに乗って科学実験をしたり、国際宇宙ステーション(ISS)を建設し、長期滞在したりといった任務で、理系の知識や能力が必須だったからだ。

 米航空宇宙局(NASA)や欧州の飛行士も同様で、若田光一飛行士も「各国の飛行士と仕事をしてきたが、理系ばかり。操縦や実験、装置の運用など科学の知識が必要なので当然かなと思う」と話す。

 ただ、宇宙開発の軸足は月探…

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