北朝鮮の不参加は「寝耳に水」 でも驚きは広がらず?

有料会員記事

[PR]

 北朝鮮新型コロナウイルスを理由に、今夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックへの不参加を決めた。開催に影響は出るのか。突然の一報に、大会関係者や在日コリアンからは困惑の声が上がった。

 「寝耳に水。こちらにも何の連絡もない」。大会組織委員会の幹部の一人は、突然の決定に困惑を隠さなかった。大会への参加は、国際オリンピック委員会(IOC)が各国のオリンピック委員会を招待する形で決まるといい、「IOCと相談しながら対応する」。一方、別の幹部は、他の国・地域のオリンピック委員会とはやりとりができていると強調し、「正直、これで不参加が相次ぐとは思えない」と話した。

 大会準備を担当する都幹部の一人も、「大会に出ないことで米国や日本を牽制(けんせい)する狙いがあるのでは。コロナがすべての理由とは考えづらく、そういう意味でも他国への影響はほぼないだろう」とみる。小池百合子知事は6日、都内の視察先で報道陣に対し「報道は承知している。(大会)組織委員会にまだそういった連絡があったと聞いていない。都庁に戻り必要なところと連絡を取っていきたい」と述べるにとどめた。

 大会期間中や事前キャンプなどで、北朝鮮選手団に練習施設の提供を計画していた日本体育大。2012年以降、サッカーなど複数競技の学生を平壌に4度派遣して試合を行うなど北朝鮮とスポーツ交流があり、東京大会での協力検討もこの一環だったが、施設を貸し出す期間や方法なども具体的な調整は進んでおらず、何も決まっていなかったという。広報課によると、不参加の連絡は入っておらず、「本学として現段階ではコメントすることはありません」とした。

 大阪市生野区に事務所を置き、多文化共生を目指す「コリアNGOセンター」の郭辰雄(カクチヌン)代表理事は「東京五輪の開催自体が危ぶまれている状況で、北朝鮮の不参加に対し在日社会で驚きやショックは広がっていない。ただ、なぜこの時期なのかという思いはある」。

 韓国では4月7日、来年の大…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら