非行少年と組員の接点なくせ 少年院で「暴排教室」

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横山翼
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 中高生に暴力団の恐ろしさを伝える福岡県警の「暴力団排除教室」が始まってから今月で10年を迎えた。教室の対象を少年院にも広げることで若者の加入を防ぎ、暴力団の組織壊滅をめざす。

 3月3日午前、福岡市の福岡少年院。「暴力団は皆さんを利用することはあっても、守ってくれることはありません」。教員免許を持ち、「暴排先生」と呼ばれる県警の女性職員が、入所する15~20歳の44人にそう語りかけた。

 職員はある事例を紹介した。少年2人が偶然知り合った組員を「頼れる存在」と感じて連絡先を交換。だが、現金や組への加入を求められるようになり、逃げようとすると暴行を受けた。2人は暴排教室のことを思い出し、県警に相談。被害を防いだという。「トラブルになったら警察に相談を」と呼びかけた。

 職員は「暴力団と関わると長い時間を無駄にする。今のみなさんにはたくさんの選択肢がある。ここを出た後に目標を持って頑張って」と締めくくった。初めて受講した少年(19)は暴力団について、「何か困ったときに守ってくれる印象があったが、ただの犯罪集団でしかないことがわかった」と話した。

 少年院によると、これまで受講者からは「ヤクザは格好いいと思っていたが、そうじゃないとわかった」などの感想が寄せられたという。中には暴力団の資金源とされる違法薬物の使用や特殊詐欺などに関わった少年もおり、山内伸彦専門官は「暴排教室を通して暴力団が危険な存在であることを知ってもらいたい」と話す。

 暴排教室は若者の暴力団加入…

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