「北半球にほとんどない」全身灰色の珍しいコサギ現れる

庄司直樹
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 茨城県土浦市霞ケ浦湖畔に、全身が灰色の珍しいコサギ1羽が姿を現し、野鳥愛好家らの間で話題になっている。

 写真を撮影した茨城県常陸太田市の圷(あくつ)和博さん(70)は3月23日午後1時ごろ、ハス田の広がる土浦市田村町で、ヘラサギを撮ろうと野鳥を探していて灰色のコサギに目がとまった。日本のコサギは通常、全身の羽の色が真っ白だ。「暗い色のコサギはアフリカなどで見られ、北半球での観察例はほとんどない」と驚き、シャッターを切った。

 このコサギは時折、飛び去るものの、同じ場所に繰り返し戻った。愛好家仲間からは、今月5日の時点でもとどまっていると連絡を受けたという。

 画像を見た山階鳥類研究所の平岡考専門員によると、遠いアフリカから飛来したとは常識的に考えられず、「日本産のコサギから生まれた、色素に異常のある個体と考えるのが妥当ではないか」と話す。2013年に多摩川で色の濃いコサギが見つかるなど、国内ではごくまれに観察されることがあるという。(庄司直樹)