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 東京オリンピック(五輪)大会組織委員会は7日、大阪府内全域の公道での五輪聖火リレーを中止すると発表した。代わりに万博記念公園(大阪府吹田市)でリレーを行う。新型コロナウイルスの感染者の急増を受けて、府が要請した。都道府県全域の公道でのリレー中止は初めて。

 大阪府の聖火リレーは13、14両日に18市町を走る予定だった。組織委と府は代替措置として、万博記念公園にランナー約200人を集め、2日間かけて走る案を検討している。聖火の到着を祝う式典も、無観客の公園で行う方向で調整する。組織委の武藤敏郎事務総長は「感染リスクを極力抑制するためにはやむを得ない。安心安全な聖火リレーを実現するために必要なこと」と理解を求めた。

 まん延防止等重点措置が適用された大阪府の吉村洋文知事は今月1日、大阪市内の公道でのリレー中止を表明したが、その後も府内の感染者は6日に719人、7日に878人と急増した。府の対策本部会議は7日、府内全域の外出自粛の要請を決めた。吉村知事は組織委の橋本聖子会長に府全域でのリレー中止の意向を伝え、方向性が固まったという。

 吉村知事は会議後の会見で、「聖火リレーは明らかに(観客の)密をつくる。不要不急の外出自粛をお願いしているなかでの実施は適切ではないと判断した」と語った。

 組織委はこれまで、緊急事態宣言や外出自粛要請が出た場合、公道でのリレーを中止し、無観客で到着式典のみ行うこともある、と説明してきた。1日夜に行われた長野市でのリレーでも急きょ、善光寺近くの沿道と到着式典を無観客にすると変更した。(斉藤佑介、浅沼愛)