聞き手・角拓哉
東海地方屈指の進学校、私立東海高校(名古屋市東区)は医学部の合格者が多いことでも全国に知られている。学校の特色や強みについて、西形久司教頭に聞いた。
――毎年、東京大や京都大、名古屋大に多くの合格者を出しています。カリキュラムの特徴は何でしょう。
「極力、無駄なことを省いています。『朝から晩までギュウギュウにやっている』というイメージがあるかもしれませんが、学習は平日の1限目から6限目で完結させ、早朝などの補習は原則やっていません。ダラダラやっても、効果はあがらないと考えています。逆に、生徒から補習を頼まれることが珍しくありません。その場合は、同じ要望の生徒を集めるなどし、教員がそれぞれ対応しています」
「私は日本史の論述問題について、添削を頼まれることがあります。『頼られているんだな』と、こちらもうれしくなるものです。過去の論述問題や先輩の答案の一部をデータとして保管していて、それらを参考として見せることもあります。大人が作った模範回答より、先輩が一生懸命書いたものを見ると、納得の仕方も違ってきます。『この生徒は、君が希望する難関大学に受かったんだよ』などと言うと、新たなモチベーションになります」
――医学部の合格者数は、全国トップクラスと言われています。
「結論から言うと、学校は全く力を入れていません」
「医学部に限らず、特定の分野…
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