雪が溶けて高齢者活発に? 北海道でカラオケクラスター

新型コロナウイルス

本田大次郎、榧場勇太、中野龍三
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 北海道内で新型コロナウイルスクラスター(感染者集団)の発生が続いている。高齢者らのクラスターが目立ち、保健所などは「人の動きが活発な時期に入ってきている」と感染拡大への警戒を強めている。

 道のまとめによると、月別のクラスター発生状況は3月が36件。日数が少ない2月は33件で、ほぼ同水準だ。週別では、4月1~7日は11件で、前週(3月25日~31日)の7件から4件増えた。4月の11件のうち札幌市は5件、それ以外は6件。

 旭川市では4月に入り、4件のクラスターが確認された。カラオケ教室のクラスターから、生徒らの行動範囲のカラオケスナックなど飲食店3店へと広がった可能性が強い。感染者の多くは高齢者で、教室関係では講師や生徒ら15人が感染。クラスターの感染者から家族や知人にも広がり、一連のクラスターによる感染者は計49人に上る。

 カラオケ教室で感染が広がったとみられるのは3月下旬。旭川市保健所によると、教室では感染対策としてマイクカバーを使うなどしていたが、マスクをはずして歌うケースもあった。

 教室の講師や生徒が立ち寄ったカラオケスナックなど飲食店3店でも、客の間などで感染が広がった。2日間にわたりカラオケイベントを開いた店もあった。

 旭川市では昨年11~12月、病院や障害児者施設で大規模なクラスターが発生し、自衛隊が災害派遣された。ただ、当時市中で大きく感染が広がることはなく、クラスター収束後、市内の感染者数は低水準にとどまっていた。

 しかしここへ来て感染が増え、市中での感染が目立っている。旭川市保健所は「雪が溶け、高齢者を含め、活発に出歩く機会が増えてきたことも一因ではないか」とみている。

 札幌市でも7日、市内の児童会館で職員1人と児童ら4人の計5人の感染が判明し、新たなクラスターになった。同館では職員の検温などマニュアルに基づいた感染対策を講じていた。

 札幌市では4月以降、サービス付き高齢者向け住宅など福祉施設で3件、事業所で1件クラスターが発生。感染者のうち変異株の疑いがある人が大半を占めるケースも出ている。市保健所の担当者は「偏りがなく、まだ小康状態にとどまっているが、4月になって人が動き出す時期でもあり、今後増える可能性も否定できない」と話す。(本田大次郎、榧場勇太、中野龍三)

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