聖火リレー、三重で始まる 吉田沙保里さんら沿道に笑顔

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 東京五輪聖火リレーが7日、三重県内で始まった。北中部から伊勢にかけての6市(6区間)をランナー91人が駆け、聖火をつないだ。8日は伊賀市を出発、松阪市大紀町などを経て熊野市まで6市町を走る。

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 県内最初のスタート地点となった四日市市は、雲一つない晴天に恵まれた。「四日市公害と環境未来館」での出発式にはリレーの様子を一目見ようと、多くの市民が集まった。

 第1走者は、桑名市出身で、1984年のロス五輪など五輪2大会に出場した元マラソン選手の瀬古利彦さん。鈴木英敬知事、森智広四日市市長と共に壇上に立った瀬古さんは「いよいよ聖火が三重県にやってきた。この聖火が国立競技場に点火されることを祈りながら、今日を盛り上げていきましょう」とあいさつ。市民に手を振りながら、元気よく走り出した。

 津市の第1走者は、地元出身で女子レスリングで五輪3連覇を果たした吉田沙保里さん。出発地は吉田さんにちなんで名付けられた北河路町の屋内総合スポーツ施設サオリーナ。

 走行前の式典で吉田さんは「五輪でふるさとの皆さんにたくさんの応援をもらったことに感謝の気持ちを込めて走りたい」と話し、笑顔でスタート。手を振りながら約200メートルを走り、第2走者の母幸代さんに聖火を引き継いだ。聖火を移すトーチキスをした後、中継カメラに向かって2人はレスリングの構えでポーズ。沿道の人たちは盛んに写真を撮り、拍手を送っていた。

 家族や友人ら5人で見に来た桃園小4年蔵野太翔(たける)さん(9)は「吉田沙保里さんに会いたくて来ました。人が多くてあまりよく見られなかった」と残念がった。

 それぞれの出発式会場では、司会者が「ソーシャルディスタンスを保ち、前後左右間隔をあけて観覧ください」とアナウンス。係員が「密を避けよう」と書かれたカードを掲げて注意喚起をしたが、明らかな「密」状態も散見された。

 県の担当者は「現場レベルでは大きなトラブルもなく、コントロールができた」と話している。