「含まれない」一転、泡消火剤に有害物質 空自那覇基地

寺本大蔵
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 航空自衛隊那覇基地(那覇市)で2月に泡消火剤が飛散する事故があり、那覇基地は7日、泡消火剤発がん性が疑われる有害物質が含まれていたと発表した。発生直後は「含まれない」と沖縄県那覇市に伝えていたが、地元紙の独自調査で含まれている可能性が指摘され、調査していた。那覇基地は県や那覇市に通知し、謝罪した。

 事故は2月26日、基地内のタンクで、泡消火剤の入れ替え中に配管が破損。風にのって一部が基地外に流出した。直後、那覇基地は泡消火剤PFOS(ピーフォス)は含まれず、毒性はほとんどないと説明していた。

 7日の発表によると、含まれていた有害物質は、有機フッ素化合物PFOSPFOA(ピーフォア)。いずれも基地内外で検出され、基地内の水路では、国の水質管理の目安(暫定目標値、PFOSPFOAの合計で1リットルあたり50ナノグラム)の約127倍にあたる6390ナノグラムが計測された。基地外では目安を下回った。

 一方、那覇市は、保育園の駐車場にも泡消火剤が飛んできたことを確認し、那覇基地とは別に調査。3月末までに有害物質が含まれていることがわかり、城間幹子市長は7日、「これまでの自衛隊の説明とは異なる結果について、市民の不安感を増長させ、大きな憤りを覚えている」とのコメントを出した。市によると、泡消火剤が舞ってきた周辺の園庭は現在も使用中止にしているという。(寺本大蔵)