あなたのネット利用歴、どう使われる 米アップル報告書

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 個人のネット利用歴などが追跡され、ターゲティング広告にどう使われているか。その実態を記した報告書「あるデータの1日」について、米アップルが日本語版を含む更新版を7日発表した。同社は近く配布を始める、iPhone(アイフォーン)向け基本ソフト「iOS 14」などのアップデートを通して、こうした追跡を抑える措置を講じる予定。プライバシー保護の重要性を訴える攻勢を強めている。

 今年1月下旬に報告書の英語版を公表した。報告書更新に伴い、日本語版も今回発表した。

 更新版は、個人のネット利用歴をもとにした広告枠が、広告のプラットフォームの提供企業と、広告を出す企業の間でオークションを通じて瞬時に売買されることが記されている。出した広告に対して、利用者がその後どんな行動をとったのかが詳細に分析されることも説明されている。

 アップルは近く一般向けの配布が始まる最新版OS「iOS 14・5」で、各アプリによる追跡を許すかどうかの可否を問う通知を始める。通知を巡っては、ターゲティング広告で稼いでいるフェイスブックなどが「小規模な企業への影響が大きい」などと反発し、米巨大IT企業同士の対立が深まっている。(サンフランシスコ=尾形聡彦