人権侵害の証拠18万件 NLD派、ミャンマー国軍追及

バンコク=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の支持派は、市民の殺害や拷問など国軍の人権侵害行為18万件分の証拠を入手したと発表した。国連側と対応を協議し、責任を追及する構えだ。

 NLDの議員らでつくる「連邦議会代表委員会」(CRPH)で国連特使を務める医師のササ氏が6日、声明で「CRPHが得た18万件の証拠は、国軍による広範囲な人権侵害を示している」と訴えた。

 声明によると、違法な処刑で殺害された市民は540人以上に上り、10人以上が政治犯として拘束中に死亡。平和的な抗議運動への武器の使用や、メディアと記者の弾圧、インターネットの制限などの人権侵害があった。国連が設置した調査機関と対応を話し合うという。

 CRPHはクーデターの後、独自に「閣僚代行」を任命するなど臨時政府のような活動を続け、市民から支持を集めている。国軍側はCRPHを違法な組織だと主張。抗議デモへの弾圧も、暴徒への対応だと主張して正当化している。

 国軍への抗議デモは7日も各地で続き、現地メディアによると、北西部カレーでは治安部隊の発砲で複数の死傷者が出た。現地の人権団体「政治犯支援協会」によるとクーデター以降、6日までに殺害された市民は581人に上る。(バンコク=福山亜希)