三浦春馬さんへありがとう 出身地の映画館にあふれる愛
昨年7月に30歳で死去した土浦市出身の俳優三浦春馬さんが出演した映画が、同市川口1丁目の土浦セントラルシネマズで上映されている。三浦さんの誕生日にあたる4月5日前後には出演作の監督による舞台あいさつもあり、県内外から多数のファンが訪れた。
同館では三浦さんが出演した「森の学校」と、最後の主演作となった「天外者(てんがらもん)」を上映中。6日には「天外者」の田中光敏監督が舞台あいさつし、「穏やかで、芯をしっかり持っていた。のびのびと様々な表情を見せてくれて、すごい役者になるなと思った」と振り返った。約300人のファンらは、時折涙をみせながら熱心に耳を傾けた。
国内外から寄せられた思い
取手市から来た女性(56)は「素直で優しい好青年。特別な才能と愛にあふれる人でした」と三浦さんをしのんだ。
館内のロビーに設けられたメッセージボードには、国内外から寄せられた1千枚以上が貼られている。
「春馬くん いつまでも希望の光でいてね」
「たくさんの素晴らしい作品をありがとう」
来館者がそれぞれの思いをつづっていくほか、コロナ禍で来訪がかなわない人たちからも連日数十枚が郵便で届いているという。
同館では出演作の上映を当面続ける予定。寺内龍地社長(66)は「三浦春馬さんは駆け足で行ってしまったけれど、地元の土浦で彼の足跡をずっと伝えていきたい」と話す。(谷口哲雄)