ドイツ恥ずかしい…グレタさんの前に脱石炭訴えた少女

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ダッテルン=野島淳
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 ドイツで昨春、最新鋭の石炭火力発電所が稼働を始めた。気候変動対策に熱心なメルケル首相のもとで「脱石炭」を進めているさなかの正反対の動き。地元では「すぐに止めろ」という声がなお上がっている。(ダッテルン=野島淳)

 ドイツ西部ダッテルンは、炭鉱や鉄鋼業などで栄えてきたルール工業地帯の中心都市ドルトムントにほど近い人口約3万5千人の町だ。町の縦横に運河が流れ、石炭を積んだはしけが行き交う。

 最新鋭の石炭火力発電所「ダッテルン4」は2020年5月、稼働を始めた。出力1100メガワットで、燃焼効率は45%以上の高効率発電所だ。地域の鉄道など公共用途の電力に加え、発電と同時に廃熱を使う熱電併給で約10万世帯に暖房を供給できるという。

 運河の対岸にある駐車場から発電所を見上げ、地元に住む大学院生のフランツィスカ・ペネカンプさん(26)は言った。「本当に信じられないし、恥ずかしい。ドイツでも各地で気候変動の問題が起きているというのに」

 環境団体の活動に参加していた両親の影響を受け、ダッテルン4の建設反対運動に加わったのは14歳のとき。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)らが始めた「未来のための金曜日」の活動よりもずっと前だ。「気候変動にも関心があったが、闘わないといけない現実的な脅威があった」と話す。

 ダッテルン4は古い発電所の代替として、07年から建設が始まった。地元住民の一部は計画段階から反対運動を続けてきた。

 数百メートル先には集落があ…

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