災害対策もAIも スパコン「富岳」コロナ以外でも期待

有料会員記事

杉浦奈実
[PR]

 国産スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が本格稼働を始めた。世界一の計算速度を誇る高い性能だけでなく、先代のスパコン「京(けい)」の反省もふまえたユーザー目線の「使いやすさ」が特徴だ。今後は災害対策や産業応用など、幅広い分野での利用が期待されている。

 富岳は理化学研究所と富士通が共同開発し、3月9日に本格稼働した。開発費は約1300億円で、うち約1100億円が国費だ。中央演算処理装置(CPU)が入った箱のような装置が432台並んだ見た目で、神戸市の理研計算科学研究センターにある。

 理研は昨年から試験的に新型コロナウイルス対策の計算に利用している。菅義偉首相も国会で「『富岳』でもマスクは効果があるということが立証されています」と紹介した。

 試験中の昨年6月、11月には計算速度世界ランキングで世界一を記録した。スパコンの世界は競争が激しく、日本勢が首位を奪ったのは、理研の先代スパコン京から9年ぶりだった。

 京には課題があった。計算速…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら