花見どう楽しむ? 試行錯誤、コロナ下のスタイルは

井上怜
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 桜の開花の便りが届き、例年なら花見シーズンが控える時期となった。ただ、今年も新型コロナウイルスが影を落とす。秋田県内の桜の名所では、イベント開催の可否や対策で試行錯誤が続く。「密」を避けつつ、桜を楽しむ方法を探る動きもある。(井上怜)

 秋田市の千秋公園。敷地内におよそ700本の桜の木が植えられ、5日に訪れると花を咲かせ始めていた。コロナ前には4月中~下旬に「桜まつり」が開かれ、例年25万人を超える人出だったが、今年は感染拡大を防ぐため、昨年に続き中止となった。

 主催する秋田観光コンベンション協会は「出店が出れば飲食でリスクが高まる」と話す。ライトアップなど一部の実施を検討したものの、出入り口が多く、人の動きを把握することが難しいため中止を判断した。入園は常時できるため、来園者には宴会を控えるよう呼びかける。

 一方、仙北市の「角館の桜まつり」は感染対策を打った上で、20日~5月5日の日程で開催を決めた。昨年は中止したが、実行委は「守るべきエチケットが浸透し、来場者の協力を得た上で実施できると考えた」とする。

 会場6カ所に検温所を設け、人通りの多い武家屋敷通りの歩行者天国や桧木内川堤は対面で行き交わないよう、歩く方向を規制。食べ歩きや飲酒は禁止するが、河川敷で少人数の家族やグループが弁当を広げることは認めるという。仙北市観光課の泉谷衆課長は「対策に努力するので、協力しながら楽しんでほしい」と話す。感染状況によっては、開催自体や、対策の見直しをするという。

 由利本荘市にかほ市では両市の桜の名所や観光スポットをめぐるスタンプラリーを開催する。複数の場所を回遊してもらうことで、「密」を避けつつ桜を楽しんでもらおうという試みだ。両市の計6カ所にポイントを設け、それぞれ2カ所以上を集めると地元の特産品などに応募できる。

 にかほ市の「勢至公園観桜会」は中止とされた。一方で、桜の様子を伝えるライブカメラを同公園と竹島潟に各4台設置。桜が咲いていく様子を自宅からでも見ることができる。担当者は「ラリーとともに、今年は安全に春を満喫してほしい」と話した。

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 感染リスクを避けつつ桜を楽しむには、どうしたらいいのか。

 県のコロナ対策本部は、花見での宴会について、飲酒を伴う会食などに準じると位置づけ、マスクなしの会話や大声が出やすくなるリスクがあると指摘。長時間・大人数になる集まりは控えるよう求める。

 桜まつりを開催する仙北市は来場者に▽手洗い・消毒▽飲食時の会話を控える▽記念撮影時はマスクを外さず、外す場合はかけ声なし――などを呼びかけている。秋田市も他の人との距離を取り、歩きながらの桜観賞を勧めている。

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 秋田地方気象台は7日、秋田市で桜(ソメイヨシノ)の満開を観測したと発表した。平年より15日早く、開花とともに1953年の観測史上最も早かった。これまでで最も早かったのは2002年の4月12日。