「母のために」60代から素人挑戦 2千坪に花咲かせた

高木潔
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 千葉県東庄町小南の東庄ふれあいセンターのシバザクラ畑が満開だ。宮内ふさ子さん(70)が「働き詰めで旅行にも行けない母のために」と8年前に植え始め、仲間の手も借りて2千坪に広がった。

 かつては雑草地で、一角のシバザクラを見た宮内さんが植栽を思いついた。町内で酪農を営み、年中無休で働いていた母親が高齢となり、「ここに花畑を作れば楽しんでもらえる」と考えたという。

 町の許可も得て、2013年に「芝桜の会」をつくり、除草を始めた。ハマスゲやススキ、セイタカアワダチソウなど、抜きづらく根絶やししにくい雑草が多く、園芸を知る人や農家の人は懐疑的だったという。

 会のメンバーは大半が園芸の素人。「草取りの大変さを知らなかったからこそできたのかも」とメンバーの相馬良男さん(68)は笑う。シバザクラは株分けだけで増やし、高台やベンチも設け、3年ほど前に今の畑ができ上がった。

 宮内さんの母は2年前に他界。「最後に親孝行ができたかな」と宮内さん。花の見ごろは4月半ばごろまで。入場無料。(高木潔)