「入院率」を新たな指標に導入へ 病床実態、より正確に

会員記事新型コロナウイルス

西村圭史、中田絢子、熊井洋美
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 有識者らでつくる政府の新型コロナウイルス対策の分科会は、感染状況を4段階で示す指標について、新たに「入院率」を加える方針を決めた。療養中の感染者に対する入院者の割合を示すもので、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)状況をより正確に把握する狙いがある。一定の条件に達すれば自動的に対策を強める仕組みの導入は、見送る方向だ。

 分科会は8日夜の会合に原案を諮り、大筋で合意した。今後、できるだけ早く入院率を指標に取り入れたい考えだ。

 現在、重視している指標の一つが、各都道府県が準備した病床に占める入院患者の割合を示す「病床使用率」だ。ただ、この指標では、本来は入院の必要がない軽症者が入院しているケースを除外できず、病床の逼迫度をはかるには不十分との指摘があった。

 政府は入院率を新たに加えることで、病床数ではなく無症状者らも含む療養中の感染者数に対する入院者数に着目できるとする。病床使用率など他の指標と合わせて分析することで、より正確な病床の実態をつかみたい考えだ。

 入院率が高いと、本来は自宅やホテルでの療養で対応できる軽症者も入院していることが想定され、実際は病床に余裕があるとみなすことができる。逆に入院率が下がれば、本当に病床が逼迫し、入院治療が必要な重症患者が入院できていない恐れが出てくるという。こうした見方に基づき、分科会の原案は、入院率が25%以下だと最も深刻な「ステージ4」(感染爆発)、40%以下だと2番目に深刻な「ステージ3」(感染急増)にあたるとしている。

 ほかの指標も見直す。人口1…

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