愛は観光じゃない コロナ禍が行き来を阻む国際カップル

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大野晴香
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 婚約者に会いたい。その一心で女性は外務省法務省に手紙を出した。コロナ対策の入国制限で、将来を約束した男性と離ればなれになってまもなく1年。「愛は観光ではありません」と訴えるが、国から返事はない。

 愛知県豊田市の会社員、広瀬彩乃さん(21)は一昨年8月、技能実習生だったインドネシア国籍の男性(26)と知り合った。

 同じ部署に配属され、彼の方が声をかけた。広瀬さんは高校卒業後の春休み中、インドネシアで日本語を教えるボランティアをしていた。彼の母国語で返事をしたのがきっかけで距離が縮まった。

 昨年1月、彼がプロポーズ。広瀬さんの両親もOKし、2人は婚約した。実習期間を終えてから、彼の母国のインドネシアで結婚することにした。

 予定では、ゴールデンウィークにインドネシアへ行き、イスラム教の手続きで結婚するはずだった。彼のビザが切れた4月28日、彼は先に帰国した。

 だが、新型コロナウイルスの感染拡大が激しくなった時期だった。国は4月7日に7都府県に緊急事態宣言を出し、同16日に全国に拡大。海外からの入国は厳しく制限され、以来、2人はお互いと会うことができずにいる。

 国は水際対策として、インドネシアを含む多くの国々からの外国人の入国を拒否している。日本人と結婚している人や、日本に家族が定住している人などは入国できるが、「婚約者」は入国できない。

コロナ禍の渡航制限が、婚約した2人を引き裂きました。ずっと国境が開かれなかったら…。不安と寂しさを抱えながら、毎日、電話で話をする2人。記事後半で、広瀬さんは国に手紙を書きます。

 インドネシアもまた、外国人…

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