墓石にスマホかざすと故人しのぶ映像 立命館大など開発

鈴木洋和
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 自宅に置ける小型墓石のコードにスマホをかざすと、故人の動画や写真が流れる技術を、立命館大学の研究グループと浦部石材工業(豊郷町)が共同開発しした。今年度中の販売を目指している。

 研究グループの道関隆国(どうせきたかくに)教授(理工学部)によると、墓石に彫り込まれるコードは道関教授らが2019年に開発した「ポーラスコード」。QRコードのような二次元コードで、石やコンクリート、木、金属など頑丈なものに直接彫ることが出来る。

 小型墓石は、浦部石材工業の「たくぼ(宅墓)」。中には骨つぼが入る穴が開いている。自宅用で、高齢者を中心に幅広い世代に売れているという。日常生活の中で、大きなスペースをとることなく身近に故人をしのぶことができる。

 今回、ポーラスコードを彫り込んだ小型墓石を「思い出たくぼ」(高さ13センチ、幅12センチ、奥行き12センチ)と名付けた。ポーラスコードは墓石の上部に彫り込まれている。墓石にQRコードを取り付けるサービスは、すでに別の企業が商品化しているが、ポーラスコードは丈夫なのが長所という。

 道関教授は「終活を進める人や自分らしいお墓を求める人にとっての、新しい選択肢になってほしい」と期待する。

 浦部石材工業の浦部弘紀社長は「社会がデジタル化するなか、お墓はどうあるべきかと考えていたとき、立命館大学から声をかけてもらった。お墓に対する考えが多様化しているので良いと思う」と話した。

 たくぼは最も安いもので7万円(税込み)。コードを彫り込む費用5千円と、動画サービスを受けるための料金がかかる見通しという。(鈴木洋和)