備蓄食料の賞味期限切れに注意 おいしく調理するコツは

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及川綾子
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 4月で熊本地震から5年となります。この間、自然災害は頻発し、家庭での食料備蓄の動きも広がりました。しかし、いざという時に食品が傷んでしまっていては困ります。備えておきたい食品や、定期的な入れ替えにも役立ち、おいしく食べられる調理法について、専門家に聞きました。(及川綾子)

6割が賞味期限切れを経験

 災害など非常時に食料を確保するために、政府は家庭での備蓄を呼びかけている。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、災害時に備えて非常用食料を用意していると回答した世帯は、2019年は53・8%だった。

 ただ、いつ起こるか分からない災害に備えるには課題もある。国民生活センターが昨年9月、「長期保存」や「ロングライフ」とうたった食品を備蓄する20~60代の計3千人に調査を実施したところ、食品の入れ替え頻度は、「6カ月~1年未満」に1回程度が29・0%と最も高く、次いで「1~2年未満」が25・9%だった。一方で、入れ替えをしない人も7・4%いた。賞味期限を切らした経験がある人は65・5%に上った。

 家庭内で備蓄しているものは、飲料水、乾麺・カップ麺、缶詰、レトルト食品、ごはん(アルファ化米など)が多く、食品に異常が見られたことがあるかという問いには、13・8%がパッケージのへこみや破れ、変色、腐敗などの変質があったと答えた。

 備蓄で困っている点は、「賞味期限の管理が大変・面倒」(52・7%)、「商品を入れ替えるのが大変・面倒」(43・9%)などが挙げられた(複数回答)。

 センターは、賞味期限や包装の状態を定期的に確認し、入れ替えを行うよう呼びかける。ただ、缶詰やカップ麺に表示される賞味期限は、おいしく食べられる期限だ。弁当やサンドイッチなど傷みやすい食品に表示され、期限が過ぎたら食べない方がいい「消費期限」とは異なる。センターは「賞味期限を過ぎても、一律に廃棄せず、適切な消費を心がけて」と助言する。

被災経験者 「甘いもの恋しかった」

 備蓄品の点検や入れ替えをする際に気をつけるべき点について、大手前大学健康栄養学部の本多美預子(みよこ)准教授(栄養教育論)に聞いた。

 「ストレスの高い避難生活が…

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