まん延防止5日目の大阪 客半減の酒場「出口信じて…」

浪間新太
[PR]

 新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」(重点措置)が5日に適用された大阪。夜の街では人通りが減り、休業する飲食店も多い。屋外でマスク無しで飲酒しながら大声で話す人々や、時短要請に応じず深夜まで営業する店もある。

 大阪市北区の繁華街・北新地。5日の適用後はすっかり人通りが減り、酒類販売を終えた午後7時に店じまいする店や、休業する店が目立つ。

 ジャズバー「ムルソー・セカンドクラブ」は換気されているかを測るセンサーを設置し、マスク会食の徹底を求める貼り紙も掲示するなど、府の要請に応じて時短営業を続けている。

 8日までの4日間で客はわずか4人だった。代表の東司丘興一さん(69)は9日、「要請を順守する店がある一方、要請に従わず、深夜まで営業を続ける店もあるし、外で大声で話しながら飲んでいる人たちもいる」と眉をひそめ、行政の対応を求める。5日に始まった行政の見回りに対しては「要請に従わない店や外で飲んでいる人たちを取り締まっていくべきだ。放置すれば感染者はまだまだ増えていき、対策している飲食店ばかり追い詰められる」と注文をつける。

 同区の曽根崎お初天神通り商店街にある創業約60年の「大衆酒場 松屋」。代表の井戸徹也さん(49)は9日、重点措置について「これだけ感染が拡大している状況やし、やらんよりはましかな。感染拡大を防ぐ効果はあると思うし、飲食店は協力するべきやと思う」。

 カウンター、テーブル合わせて約30席の店には、5日からアクリル板計10枚を設置。店内が換気されているか測るセンサーも購入し、導入を進めている。店先には「マスク会食のご協力お願いします」という貼り紙も掲示している。

 5日以降、マスクをつけず大声で話している客には注意する予定だったが、「予想以上にお客さんが気をつけてくれていて、まだ注意する機会はない」と語る。

 重点措置による時短営業の影響で、客は例年の4月の半分ほどに落ち込んだ。「トンネルの出口がいつか来ると信じて、しっかり対策していくしかない」(浪間新太)