聖火リレー、奈良で11、12日 197人が思いつなぐ

米田千佐子
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 福島県からスタートした東京五輪聖火リレーが11、12日、全国で9番目として奈良県内で実施される。和歌山県から引き継いだトーチを掲げ、13歳から109歳までの192組197人のランナーが19市町村を走る予定だ。

 11日は午前9時10分、五條市の市上野公園総合体育館を出発する。県中南部を回り、この日の締めくくりとして橿原市でセレブレーションが午後6時57分から開かれる。主なランナーでは、元プロ野球選手の鈴木康友さんが五條市、タレントの松井絵里奈さんが十津川村、ロサンゼルス五輪の男子柔道60キロ級で金メダリストとなった細川伸二さんが天理市を走る。

 12日は午前9時16分、河合町と広陵町にまたがる馬見丘陵公園を出発する。県北部を中心に走り、奈良市でセレブレーションがある。主なランナーは、シドニーパラ男子車いすバスケ日本代表の根木慎志さんが大和高田市、書家の紫舟さん、映画監督の河瀬直美さんが奈良市を走る。

 12日に奈良市を走る上田(旧姓森本)さかえさん(44)は、2度の五輪に出場したホッケー女子の元日本代表だ。公募に応じランナーに選ばれた。

 橿原市出身。天理高でホッケーを始め、天理大、社会人、スペインリーグでプレーした。2004年のアテネ五輪で、同競技女子初の五輪出場を果たし、8位入賞。08年北京五輪では10位。「国や地域を背負って戦うことで内から湧き出る力を強く感じた」と振り返る。

 長女の菜々珠(ななみ)さん(6)や友人らも五輪に興味を持ちだした。自らの弱さと向き合い、自己を磨いた先にたどり着く五輪。菜々珠さんの「オリンピックって何?」という問いにプレーでは答えられないが、地元奈良を聖火を持って走る姿で答えたい。「一歩を踏み出せない時に、背中を押してくれる力が五輪にはある」

 両日とも、聖火リレーのルート付近は走行時間の前後に交通規制がある。規制のルートや時間は、県のウェブサイトから確認できる(http://www.pref.nara.jp/57974.htm別ウインドウで開きます)。

 県内でも新型コロナウイルスの感染者が急増しているが、県スポーツ振興課の担当者は「予定通り開催する」と話した。県は沿道での密集をさけるため、インターネットのライブ中継で観覧するよう呼びかけている。(米田千佐子)