「H&M」不買、ベトナムでも HPの地図修正に反発

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ハノイ=宋光祐、北京=西山明宏
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 中国新疆ウイグル自治区の人権状況をめぐる問題に絡んで、新疆産の綿花を使わないと発表したスウェーデンの衣料品大手「H&M」に対する不買運動の呼びかけが、中国に続いてベトナムでも広がっている。ただし、運動の原因は全く異なるようだ。

 「お客さんは普段よりも少ないが、ボイコットのせいかは分からない」。5日午後、ベトナムの首都ハノイ市内にあるH&Mの店舗で、男性店員は戸惑いながら話した。客はほとんどおらず、店内は閑散としていた。

 地元メディアによると、ベトナムで同社に対する不買運動の呼びかけが始まったのは2日夜だった。

 中国・上海市当局がこの日、H&Mの地図に問題があるとして中国の運営会社側に聴取し、改善を求めたと発表。米ABCニュースは、同社が店舗案内のために公式サイトに掲載している中国の地図について、中国当局の指示に従って修正することに同意したと伝えた。

 ベトナムではこうした動きに対して、フェイスブック(FB)などのソーシャルメディア上で、反発の声が広がった。

 H&Mのホームページでは現在、店舗の所在地を示す地図が表示されなくなっており、地図のどこが問題でどう修正したか詳細は明らかになっていない。しかし、ベトナムが中国と領有権を争う南シナ海について、中国がほぼ全域の管轄権を主張する「9段線」を、中国の主張に沿って掲載する修正だと受け止められた。

 ベトナム国民の間に反中感情が強く、領有権を巡る問題で中国への警戒感があるためとみられる。

 FBにあるベトナムのH&M…

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