「1人になっても改革止めない」 ある外交官とSDGs

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編集委員・秋山訓子
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アナザーノート 秋山訓子編集委員

 その外交官から10年ぶりに連絡があったのは、昨年の秋の終わりの頃だった。

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 著書を出版したからと送ってくれたのだった。外務省の広報外交担当大使を務める南博さん。南さんは2012年から15年まで、SDGs(持続可能な開発目標)についての多国間交渉を日本の首席交渉官として担当した。その経験をこのたび、NGOのリーダーと共著で「SDGs―危機の時代の羅針盤」という本にまとめたというわけだ。

 一読して、私は自分が外務省取材を担当していた頃の南さんのある一言を思い出した。そして彼に連絡をとった。

大揺れの外務省の中の「改革」

 私が外務省を担当したのは、もう20年近くも前のことになる。その頃の外務省は、01年初めに発覚した機密費流用事件、裏金事件と不祥事が続き、国民の批判にさらされていた。いわく、国民を向いた外交になっていない、誤ったエリート意識が強い、政と官の関係が不透明……。

 当時の小泉政権が起用した田…

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