「至急変身を」「期限は終末」…誤変換で新人へエール

若松真平
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 仕事でメールを送る際にやってしまいがちな誤変換。その実例を集めたツイートが注目を集めています。新社会人への応援になればと投稿した女性に話を聞きました。

「角煮にします!」

 4月1日、こんなメッセージがツイッターに投稿されました。

 「新社会人の皆さんへ 緊張で肩に力が入りっぱなしになりそうな今日、Twitter見てる間くらいは力を抜いていただこうと、先輩社会人たちの誤変換をまとめました。角煮いただければ幸いです!」

 添付された画像には、こんな誤変換が多数集められています。

 「角煮にします!(確認します)」

 「オセアニアっております(お世話になっております)」

 「期限は終末までで構いません(期限は週末までで構いません)」

 「至急変身願います!(至急返信願います!)」

 「極悪人ください(ご確認ください)」

投稿主に聞きました

 投稿したのは、IT企業「SAKURUG」の広報担当・木村杏子さん。

 4月1日になったら新社会人に向けて応援ツイートをしたいな、と1カ月ほど前から考えていたそうです。

 「自分に何ができるだろうかと考えたときに、叱咤(しった)激励というよりは、少しでも肩の力を抜いていただけるような応援の方が向いているかなと思ったんです」

 社外宛てのメールは気を使うものの、スピード重視の社内チャットではクスッと笑える誤変換が起こりがち。そこから会話や笑いが生まれて和んだ経験が、ヒントになったといいます。

 自分が誤変換をした時にメモしたり、家族や友人、同僚などに聞き取りをしたりして、誤変換の例を集めました。

 「ミスというとなかなか集めづらいかも、と思っていましたが、予想に反して苦労は少なかったです」

 載せきれなかったものとして、「お疲れ様でし」「体長不良のため」「こちらで進めさせていただいてよろしいでしょうな?」といった誤変換もあったそうです。

自身のミスも

 掲載した中には、木村さん自身がやってしまったものも含まれています。「一点、お願いがございまふ」です。

 「会社のノベルティーを作っていた時に、制作会社さまにお願い事項があったのですが、スマホで急いでメールを打っていて……。スマホの場合『さ行』の下に『は行』があるので『まふ』になってしまいました」

 広報担当として誤変換などのミスには特に気をつけているという木村さん。

 「お世話になっております」などのよく使う言葉は単語登録。メモ帳で先に文面を書いてからメール画面にコピペして、改行などを整えながら誤字がないか確認しているそうです。

 「プレスリリースなどの大切な文書は、必ず紙に印刷してチェックします。これは大学時代、研究室の教授から論文推敲(すいこう)時に必ずやるよう言っていただいたことです」

 予想以上に反響が寄せられたことについては、「こんなにみなさん、日々誤変換と戦っていらっしゃるのかと。みなさんからの誤変換報告を見て私自身、たくさん元気をいただいています」。

 新社会人に向けては、「思いきり挑戦して、失敗して、成長できる1年になることを祈っております。ただし、取引先や上司先輩などへの『やっちまった系』誤変換には、くれぐれもお気をつけていただきたいと思います」と話していました。(若松真平)