プロ注目の150キロ大学生左腕、今季3戦目で初勝利

高橋健人
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 プロ注目。最速150キロ左腕の関西学院大・黒原拓未(4年、智弁和歌山)が、躍動した。10日、関西学生野球の春季リーグ戦で関西大相手に7回無失点と粘投。今季初勝利を挙げた。

 キレのある直球と多彩な変化球を武器に1年春からマウンドに上がる。ちょうど1週間前の開幕戦。先発で6回2安打と安定感をみせたが、そのうちの1本が決勝適時打となって勝利を逃した。

 リリーフ登板の2戦目を挟んで迎えた3度目の登板。制球の乱れや味方の失策が響き、初回から何度も得点圏に走者を背負った。1点リードの七回には2死一、三塁の場面を招いた。「冷静になれ」。ピンチで熱くなりやすい自分に言い聞かせた。打者が直球を狙っていると予測し、チェンジアップで空振り三振に。左手でグラブをたたいて喜びをあらわにした。被安打を4にとどめ、その回でマウンドを降りた。

 プロを志望し、スカウト陣に集大成の投球を見せたい2021年。「狙ったゾーンには投げられている」と調子は上々だ。本荘監督も「どんどん粘り強くなっている」と期待を寄せる。

 この日は2―0で関大から先勝した。2回戦も勝てば、関西大から14季ぶりの勝ち点となる。「2連勝で、今年こそ勝ち点を取ります」。成長を見せるエースは頼もしい表情で語った。(高橋健人)