静岡と山梨が接近 新東名、御殿場バイパス延伸部が開通

六分一真史
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 新東名高速の御殿場ジャンクション(JCT)―新御殿場IC間(7・1キロ)と国道138号バイパスの延伸部分(御殿場バイパス西区間・須走道路、5・2キロ)が10日、開通した。新東名からバイパスを通じて東富士五湖道路・中央道へとつながった。静岡県山梨県自動車専用道のネットワークで結ばれ、観光促進などの効果が期待される。

 静岡県小山町総合文化会館で開かれた開通式典で、川勝平太静岡県知事は「富士山の表玄関の静岡県奥座敷山梨県との一体化が進む。東京集中から、新しい日本の分散型国土を築ける」と期待を述べた。長崎幸太郎山梨県知事は「山梨県民にとっても待ちに待った日が来た。海へ、空(羽田空港)へと向かう重要な南北軸ができた」と期待を述べた。

 新御殿場ICでテープカットが行われ、パトカーの先導で関係車両が「通り初め」。午後4時から一般車両の通行が始まった。

 今回の開通により、新東名・東名高速と内陸の中央道方面とのお互いのアクセスが向上。富士山周辺や伊豆、箱根などの周遊観光ルートが便利になり、災害時には迂回(うかい)ルートで物流を維持する効果も期待されている。御殿場市街地の国道138号で夏の観光シーズンに発生していた渋滞の緩和にもつながりそうだ。

 新東名の全線開通は2023年度の予定。静岡・山梨両県間の自動車専用道としては静岡市清水区甲斐市を結ぶ中部横断自動車道も建設中。全線開通は当初予定の2017年度がすでに3年遅れて今夏を予定しているが、トンネル工事の施行ミスが見つかり、さらに遅れる可能性もある。(六分一真史)