どうなるワクチン接種 詳細伝わらずとまどう自治体

新型コロナウイルス

[PR]

 新型コロナウイルスの一般の人へのワクチン接種が、12日に千葉市から始まる。朝日新聞のまとめでは、千葉県内自治体の大半が高齢者施設からの接種を予定している。一方、ワクチンの供給量や配送日程の詳細が国から伝えられておらず、一般の高齢者の接種について、自治体は具体的な日程を決められないでいる。

     ◇

 県内54市町村のうち、43市町村が特別養護老人ホームなどの高齢者施設の入所者から接種を始める。一般高齢者の接種から始めるのは7市町で、「県境のため、入所者の接種では他県と協議する時間が必要」(神崎町)などの理由があるという。4市町は決まっていない。

 千葉市は、若葉区介護老人保健施設からスタートする予定だ。接種の対象は入所者と職員ら合わせて約280人。複数の入所者が1室で暮らす多床室の居室が多く、クラスター(感染者集団)が起きやすいことを考慮して決めた。

 各自治体が施設での接種後に予定している一般の高齢者への接種をめぐっては、千葉市四街道市などでは85歳以上、80歳以上など、年齢別で優先順位をつける。多くは65歳以上全体への接種を予定している。

 一方、すでに始まっている医療従事者への接種ができていない自治体もある。

 茂原と長南、長柄、睦沢、白子、一宮、長生の7市町村では連携して接種を行う予定だ。接種予定者数が他自治体と比べ少なく、医療従事者へのワクチンすら届いていない。4月第3週に医療従事者用が、第4週に高齢者用が配送され、結果として、接種が並行して行われる可能性が高い。

 多くの自治体が頭を悩ましているのは、ワクチンの供給スケジュールが見通せないことだ。

 千葉市では、65歳以上の市内人口約25万4千人に対し、4月中に供給が決まっているのは1500人分だけ。その後の配送日程や供給量については、国から具体的に知らされていない。多くの自治体が一般高齢者への接種を5月中旬以降などとしているが、「ワクチンの到着次第」「わからないから医師や接種場所の確保、調整が難しい」と不満の声が漏れる。

     ◇

 人口の少ない自治体では、独自の取り組みも進む。

 大規模会場での「集団接種」を1カ所で行う勝浦市では、医師や看護師がワクチンと一緒に乗り込む「ワクチンバス」も走らせる。市内の公共交通機関が充実しておらず、会場に来られない高齢者に配慮した。待機場所もなく密になる恐れがあるため、バス内での接種はせず、公民館などを巡るという。「集団接種が落ち着いたら始めたい」として、7月下旬以降のスタートを目指す。

 最南端の館山と鴨川、南房総、鋸南の4市町は、合同で医療従事者8~10人のチームをつくり、高齢者施設を巡回して接種する。医療機関が少なく、かかりつけ医が自治体をまたぐことも多いためで、接種効率を上げる狙いもある。

 大多喜町では地区ごとに日程を決めて接種場所に来てもらい、集団接種を進めるという。

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]