横浜中華街160年の歩み 老舗の初公開資料など展示

田井中雅人
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 【神奈川】横浜中華街の誕生から現在までの約160年の歴史を振り返る企画展「横浜中華街160年の軌跡 この街が、ふるさとだから。」が10日、横浜市中区の横浜ユーラシア文化館で開幕した。老舗にまつわる初公開資料など約220点を展示。震災や戦災を乗り越えて飛躍を遂げ、コロナ禍と闘う現在までの軌跡をたどる。7月4日まで。

 1859年に横浜が対外貿易港として開港されると、欧米や中国などから人々が横浜に来航。江戸幕府は、現在の横浜市中区山下町、山手町、日本大通の一部に外国人居留地を開き、山下町付近に中華街もできた。

 企画展では、2010年代に入って相次ぎ閉店した老舗にまつわる資料を初公開。2011年に87年の歴史を閉じた中華料理店「安楽園」の円卓と食器、びょうぶを展示し、昭和の日本ならではの中華料理店内を再現している。

 漢方薬局「大徳堂」も2013年に閉店。幕末の慶応3(1867)年創業と書かれた看板や、生薬が入ったびんなどを展示した。

 外国人居留地で暮らす西洋人らを相手に1905年ごろに開店した洋裁店「トムサン・テーラー」も、関東大震災(1923年)と横浜大空襲(1945年)を乗り越えて2016年まで存続。アイロンや裁ちばさみなどが往時をしのばせる。

 関東大震災で倒壊し、昨年春に工事現場から出土した中華会館・初代関帝廟(1891年改築)の石や100年以上前に華僑が製造したピアノの実物も初公開したほか、コロナ禍の中華街に生きる多様なルーツの6人を紹介するパネル展示もある。担当した伊藤泉美副館長は「観光地だけではない横浜中華街を知ってほしい。この街で生まれ育ち、ふるさとだと思う外国ルーツの人がいることが国際都市・横浜の証し」と話す。

 一般300円、小・中学生および横浜市内在住65歳以上150円。問い合わせは同館(045・663・2424)。田井中雅人

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