回し飲みやめた大茶盛式 小ぶりでも巨大「一人一わん」

新型コロナウイルス

渡辺七海
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 奈良市西大寺で10日、伝統行事「大茶盛式」があった。新型コロナウイルス感染対策として、従来の回し飲みではない方法で初めて執り行われた。

 例年は数人で支えるほどの30~40センチの巨大な茶わんを使っていた。この日は以前より小ぶりの茶わんが用意され、「一人一わん」。大阪市から来た会社員桑村真知子さん(42)は回し飲みに抵抗があったという。「今年しかないと思って初めて来ました。おいしかったです」と話した。

 西大寺によると、鎌倉時代の僧の叡尊(えいそん)が西大寺復興のお礼に八幡神社に献茶した際、あまった茶を民衆に振る舞ったことが由来とされる。同じ一つの器でたてたお茶を人々が飲むことで、「一味和合」の精神もあらわしていたという。

 昨年は通常の大茶盛式は中止となり、11月に試験的に回し飲みをせずに実施した。今年1月の式も中止された。西大寺の河内良純・本山執事は「今回は静かにお茶を飲まれていて、以前のにぎやかな様子とは違う。歴史ある行事なので、形を変えても続けていくことに意味がある」と話した。(渡辺七海)

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