武漢封鎖、解除から1年 街のにぎわい取り戻したけれど

新型コロナウイルス

武漢=平井良和
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 新型コロナウイルスの感染拡大による中国・湖北省武漢市の都市封鎖が解除されてから1年が経った。封鎖が2カ月半にわたった武漢では、当局によると、5万人余りが発病し3869人が亡くなったが、昨年5月末以降の市中感染は確認されていない。

 都市封鎖が解除されて1年が経った8日、午前0時に長江沿いの時計台の写真を撮りに来た男子大学生(20)は「武漢で起きたことを忘れてはいけないと思って来た。良いことも悪いこともあった。多くの支援にすごく感謝しているが、もっと早く対応できていれば良かったとの思いもある」と話した。

 1年前のこの日は、外部との往来は解除されたものの市民にはまだ外出制限が続いており、至る所にバリケードがあったが、今は取り払われた。市内の商店街では解除から1年を記念して、封鎖時の病院や街の様子を記録した写真展が開かれている。

 街がにぎわいを取り戻している一方で、1年前からシャッターを閉じたままの店も多い。市の昨年の域内総生産は前年比4・7%減。同じく封鎖された湖北省全体も5%減で31の省・直轄市・自治区の中で唯一のマイナス成長と、コロナは地域経済に深い爪痕を残した。

 中国政府は武漢や湖北省の「復興」に力を入れ、武漢市内では「(感染症の)戦時に備えるため」として、昨夏から最大2千床規模の病院の建設が4カ所で同時に進められている。3月には国有企業9社が同省に2025年までの5年間で航空、農業、環境産業などに7千億元(約12兆円)超を投資することを決めた。(武漢=平井良和)

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