エクアドル大統領選、中道右派当選確実

サンパウロ=岡田玄
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 南米エクアドルで11日、任期満了にともなう大統領選の決選投票があり、中道右派で元銀行頭取のギジェルモ・ラソ氏(65)が当選を確実にした。反米左派路線の復活を阻んだが、世論は分断されており、厳しい政権運営が予想される。

 選管発表によると、開票率97・97%でラソ氏が52・48%を得票した。反米左派のコレア前大統領が推すアンドレス・アラウス元人材知識調整相(36)は47・52%だった。

 ラソ氏は「エクアドルの国民は民主主義と自由を信じている。それが投票のメッセージだ」と勝利宣言した。5月24日に就任し、任期は4年。

 新型コロナの感染拡大にともなう経済停滞や失業対策が主な争点。2007~17年に政権を担ったコレア氏の復権や反米左派路線に戻るかも問われた。

 16人が立候補した第1回投票では、アラウス氏が32%を得票し1位だった。だが、決選投票に進めなかった候補らが反米左派路線を嫌い、ラソ氏を支持。また、かつてはコレア氏を支持した先住民の一部が、アラウス氏支持に回らなかったことも影響した。

 現在のモレノ大統領は、コレア氏の後継候補として17年に当選したが、就任後に路線を転換。コレア政権期に増大した対中国債務で行き詰まった財政を再建するため、緊縮策に取り組み、国際通貨基金(IMF)から融資を受けるなどした。

 また、憲法を改正して大統領の再選を1回までと制限したほか、コレア氏の汚職事件の捜査も進め、返り咲きを阻んできた。(サンパウロ=岡田玄)