在沖米軍「前方重視」か「拠点分散」か 戦略の変化は

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編集委員・佐藤武嗣、同・土居貴輝
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 日米両政府が米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の返還に合意したのは、1996年4月12日。この25年で日本周辺の戦略環境は様変わりした。中国による高性能な長射程ミサイルの開発・配備が進み、在沖海兵隊の戦略的意味も変化している。

 3月9日の米上院軍事委員会の公聴会。米インド太平洋軍のデービッドソン司令官は、中国の台湾侵攻について「6年以内に脅威が顕在化する可能性がある」と証言し、中国への警戒感をあらわにした。

 米中間では最近、台湾をめぐって対立が先鋭化。台湾海峡で米中の武力紛争に発展すれば、沖縄はその最前線になりかねない。

 安全保障環境は、この25年間でどう変化したのか。

中国ミサイルの射程内に

 25年前の普天間返還合意の直前に起きたのは「台湾ミサイル危機」だ。中国は李登輝総統(当時)の訪米に反発し、台湾の近海などでミサイル発射試験を複数回実施し、台湾を威嚇。米軍は空母2隻を派遣し、台湾海峡を通過させて牽制(けんせい)した。

 その後、中国は米軍の接近を…

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