阿波おどり実行委解散、市に賠償請求へ キョードー東京

伊藤稔
写真・図版
2年前の阿波踊り。鳴り物のリズムに合わせて踊る踊り子たち=2019年8月12日、徳島市
[PR]

 徳島市阿波踊りの運営を担うキョードー東京などの共同事業体が、阿波おどり実行委員会(委員長・内藤佐和子市長、3月31日で解散)から契約を解除されたことを受け、前田三郎・キョードー東京取締役が12日、東京で会見を開いた。前田氏は、実行委の解散によって事業体が損害を被ったとして、事務局を担っていた市に対し賠償請求する方針を示した。

 前田氏は会見で「実行委は今後の開催に向けた協議に応じる様子を見せず、突如として契約解除の意思表示のみを一方的に通告してきたことは誠に遺憾」と述べた。そのうえで、昨年中止となった阿波踊りの開催準備費約2100万円のうち、実行委が負担すべき費用の支払いや、2021~23年度の事業が受託できなくなったことによる損害の補償を求めて賠償請求する方針を明らかにした。

 実行委は、固定納付金500万円の不払いなどを理由に共同事業体に契約解除を通告。これに対して前田氏は、新型コロナウイルスの影響による中止の場合は支払い義務が免除されるなどとして、「業務不履行は存在しない」と反論。「これまで交渉らしい交渉がなく理不尽。それが内藤市長のやり方なら非常に残念」とも話した。

 内藤市長は「記者会見の内容を確認できておりませんので、コメントは控えさせていただきます」としている。(伊藤稔)