また違う思い出ができた #コロナを生きる言葉集

新型コロナウイルス

宮坂麻子
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 また違う思い出ができた(東京都府中市立府中第二小学校の卒業生、森信湧晴(もりのぶゆうせい)さん)

#コロナを生きる言葉集

 コロナ禍で感染対策をした卒業式が各地で開かれる3月26日、東京都の府中市立府中第二小学校で、校歌を手話で表現する卒業式が行われた。

 練習を始めたのは、長期休校明けの昨年6月。感染防止で、特に音楽は歌うことやリコーダー演奏を控えることが求められた。そこで山田順子校長(65、3月で退職)が「年間を通して歌う校歌を手話で教えては」と発案。手話サークルで活動する学校主事の道前静香さん(49)が歌詞に合わせた手話を考え、音楽の授業などで教えた。

 2学期の始業式は、6年生の代表児童が手話をするライブ映像を流し、他学年は各教室でそれを見ながら。3学期の始業式は、校庭で校歌の1、2番を全学年で手話で。卒業式だけで歌う3番も秋から練習を続けた。高学年が日々上手になる姿に刺激され、低学年も真剣に練習した。

 卒業生の森信湧晴(もりのぶゆうせい)さん(12)は「卒業式で声を出して歌えないのは残念。でも、歌を声以外で表現する楽しみも見つけられたので、また違う思い出ができた」。

 この3月で退職した山田校長は「コロナを理由に、何でもやらないではよくない。壁があっても工夫すれば何かができる。考えてみることが大切。それが子どもにも教師にも伝わったらうれしい」。(宮坂麻子)

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 誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。

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