リモート演奏は「失敗」でいい #コロナを生きる言葉集

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 リモート演奏は「前向きな失敗」で終わればいいんです(ベルリン在住の指揮者、山田和樹さん)

#コロナを生きる言葉集

 コロナ禍で「音楽をする」ことの意味を改めて自問する時間が増えた。芸術は、文化は、本当に必要なのか。

 「東日本大震災の時も、演奏会をするかどうかの判断が実に短期間で入れ替わった。今も小さな『波』が生まれては消え、その先が見えない。ならば今はまず、この非日常の時代の感触を虚心に味わってみようかなと思う」

 公演の多くが無観客配信に。友人でもある英国在住の作曲家、藤倉大さんに「せっかくだから、リモートでしか実現できない曲を」と依頼し、生まれた合唱曲「Longing from afar(遠くから想〈おも〉う)」を、自身が音楽監督を務める東京混声合唱団で「初演」した。

 ただ、リモート演奏自体を「新しい時代のメディア」として開拓することを志しているわけではない。めざしているのは「気付きのための、前向きな失敗」だ。

 いいものができたし、有料配信も実現したけど、やっぱり生演奏が一番だよね――とみんなでうなずきあいたい。この「やっぱり」にたどりつくためにいま、僕らは実験と失敗を重ねる時間を与えられている。そう、山田さんは思っている。

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 誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。

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