コロナウイルスのゲノム解析、先行する海外IT企業

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松浦新
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 コロナ禍でIT企業の役割が注目されている。新型コロナウイルスのゲノム(全遺伝情報)をコンピューターで解析することで、変異したウイルスなどを見分け、感染防止に役立てることができる。国内では米IBMが先行しており、日本のIT企業は出遅れ気味だ。

 新型コロナウイルス遺伝子は、2週間に1カ所程度のペースで変化するとされている。ほとんどは人に影響がないが、感染力や毒性が高まるような変異もあるため、把握する体制が求められる。

 欧米ではゲノムが当局から積極的に公開され、IT企業と研究者の協力によって解析が進んでいる。その結果、変異ウイルスが次々に明らかになっている。

 日本でも国立感染症研究所や大学病院などがゲノムを公開している。各都道府県の衛生研究所などから大量のゲノムを集める感染研が本格的に公表し始めたのは、昨年12月からだった。IBMは1月までに公表された約1万7千例を解析して、その結果を3月に査読前の論文として発表した。

 論文では、国内で確認されたウイルスのゲノムを大きく11種類に分け、月ごとの感染状況や変異の動きを分析した。ゲノムの種類は欧州で確認されたものが中心だった。国内で独自に変異したと見られるものも5種類あったという。

 IBMは世界でウイルスのゲ…

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