東京都への「まん延防止等重点措置」の適用が決まって初めての週末、JR甲府駅の駅員が、よろい姿で東京方面からの乗客の手に消毒液を吹きかけた。戦国武将の武田信玄をしのび、甲府市の春の風物詩「信玄公祭り」が秋に延期になったことを伝え、宣伝する意味もあるという。
11日午前、お座敷列車などから降りて来る人たちを駅員の工藤康平さん(25)が赤いよろいかぶと姿で出迎えた。「こんにちは、消毒サービスです」。かぶとの下にひまつ対策のマスクも着け、「これを着るのは初めてで重いけれど、お子さんたちも喜んでくれる」と話した。家族連れの中には、一緒に記念写真を撮る人もいた。
「令和の敵、コロナと戦う」
今年は信玄公の生誕500年にあたる。記念の年にもかかわらず、4月の信玄公祭りが延期され、危機感を感じた同駅の駅員たちが企画。10日と11日の午前、観光目的で県内を訪れた人たち向けに実施した。
同駅の営業主任長谷川智章さんは、「経済も活性化したいし、駅員も必死。令和の敵、コロナと戦う消毒液で、安心してもらいたい」と話した。(平山亜理)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]