ロシアに「深い懸念」、G7外相が声明 ウクライナ情勢

ロンドン=金成隆一
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 日本を含む主要7カ国(G7)の外相は12日、ロシアがウクライナとの国境付近や一方的に併合したウクライナのクリミア半島で軍を増強中だとして、「深い懸念」を示す共同声明を出した。ロシアに挑発行為をやめ、即時に緊張緩和するよう求めている。

 声明は、ロシアによる事前通知のない軍の増強が「脅迫的で(地域を)不安定化させる行為」だとし、軍事行為の透明化に関する欧州安保協力機構(OSCE)の原則を守るように求めた。G7は今回も、ウクライナの独立や主権、領土保全を支持する立場を強調した。

 ウクライナ東部では3月ごろからウクライナ軍と親ロシア派の衝突が相次いでいる。ロイター通信によると、ウクライナ大統領府の報道官は12日、「国境付近とクリミア半島のロシア軍は最近だけで5万人以上増え、8万人を超えている」と説明した。

 ロシア側は、挑発しているのはウクライナ側との立場で、演習を名目に軍を国境付近などに集結させてきた。今回のG7声明にも強い反発が予想される。(ロンドン=金成隆一)