宅配用の軽、すべてEVに転換 佐川急便が試作車公開

神山純一
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 宅配便大手の佐川急便は13日、電気自動車(EV)ベンチャーのASF(東京)と共同で開発を進めてきた軽自動車の試作品を報道陣に公開した。2030年度までに、宅配用の軽自動車をすべてこのEVに切り替えるという。

 新車両は個人宅への近距離の配送で利用し、航続距離は約200キロ。積み下ろしを楽にするために車体を約10センチ高くしたほか、荷台の天井にLEDライトを4本つけて夜間でも作業をしやすくしている。

 佐川の営業車は約2万7千台あり、そのうち約3割(7200台)が軽自動車。すべてEVに切り替えることで、同社のグループ全体で二酸化炭素(CO2)の排出を約1割減らせる見込み。改良を重ねたうえで来秋以降、順次導入を進める予定だ。

 配送分野でEVを導入する動きは他社にも広がる。日本郵便は集配車両などでEVの導入を進め、現状で軽自動車で1500台、二輪車などで2200台保有するEVを、2025年までにそれぞれ1万2千台、2万1千台まで拡大する検討方針を先月公表した。ヤマト運輸も、宅配に特化した小型商用EVトラックなど600台を導入している。(神山純一)