兵庫のうちわ会食「かえって危険」 配布やめてと神戸市
鈴木春香 武田遼
新型コロナウイルスの感染対策として兵庫県が呼びかけている「うちわ会食」をめぐり、神戸市は13日、効果の検証が不十分で誤解を与えかねないとして、市内の飲食店にうちわを配布しないよう県に申し入れた。
県は、会食中に口元を覆って飛沫(ひまつ)感染を防いでもらうとして、まん延防止等重点措置の対象になっている神戸市など4市の約1万6千店に、うちわ32万本の配布を15日から予定していた。井戸敏三知事は12日の会見で効果について「ないよりはまし。マスクだと不衛生になる恐れがある」との見方を示していた。
これに対し、神戸市は「どの程度飛沫感染を防ぐ効果があるのか検証が不十分」と指摘。「うちわを使っての食事が安全だというメッセージを与えかねず、かえって感染の危険性を高める可能性がある」と、県に文書で申し入れた。
県の担当者は「協議して対応を考える」としている。県によると、うちわの製造にかかる費用は約700万円。神戸市内には21万740本の配布を予定していた。(鈴木春香、武田遼)
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