コロナ禍で2回目のラマダン 助け合いの動き各地で

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ドバイ=伊藤喜之、カイロ=北川学
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 イスラム教徒が日中の飲食を断つラマダン(断食月)が13日、多くの国や地域で始まった。日没後は家族で食事をして街に繰り出すのが慣例だが、コロナ禍が続く今年も制限される地域が多そうだ。信仰心の高まりから寄付行為が増える時期でもあり、市民同士で助け合いながら乗り切ろうとする動きも広がる。

 「求職者はラマダン中なら無料でヘアカット」

 13日にラマダン入りしたアラブ首長国連邦(UAE)の商都ドバイにある理髪店「シージー・バーバーショップ」は、こんなキャンペーンを始めた。

 人口の約9割を外国人が占めるUAEでは、コロナ禍で仕事をなくしたり、給料を減らされたりした労働者も少なくない。共同経営者の一人で、チュニジア出身のアダム・カヒリさん(33)は髪を切りながら仕事を失った客の嘆きを聞いてきた。アダムさんの妻も9年勤めていた航空会社を解雇されたといい、「ひとごとじゃなかった。ラマダンという神聖な時期に助け合えたら」。就職を目指す失業者が身なりを整えに来てくれることを想定し、ラマダン中は2時間、営業時間を延ばすという。

 イスラム圏では、ラマダンに合わせ、米や小麦粉、菓子などの日持ちする食品や日用品を詰めて貧困世帯に寄付する人が多い。

 イラクの首都バグダッドの一…

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