山小屋増築費、寄付で募集中 駒ケ根市

松下和彦
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 中央アルプス檜尾(ひのきお)岳(2728メートル)の山頂近くにある檜尾避難小屋の増築と有人化を支援してもらおうと、駒ケ根市が今月、ふるさと納税制度を利用したクラウドファンディング(CF)を始めた。300万円を目標に、山岳愛好家らの寄付に期待している。

 檜尾避難小屋は、千畳敷カールと空木岳の間を縦走するルートのほぼ中間にあり、収容人員は約10人。これを増築して40人規模にするほか、テント場を新設して緊急ヘリポートとしても活用する。現在は無人だが、来年からは7~10月に管理人を常駐させ、非常食や水も販売する計画だ。

 事業費9千万円は国と長野県、市で負担するが、今月1日に始めたCFによる支援を市の負担分の一部に充てる。登山者の安全、安心を確保するとともに、「財政が厳しい駒ケ根市も応援してもらえれば」と伊藤祐三市長。

 返礼品には駒ケ根工業高校の生徒が制作する金属製プレート(寄付額は大5万円、小1万円)も。寄付者の都道府県と氏名を刻印し、完成した避難小屋に自ら設置すればレプリカを受け取れる。ほかに山岳ガイド利用券や避難小屋宿泊券、地元の酒類なども。

 ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のガバメントCFで6月末まで募集。制度上、駒ケ根市民は返礼品を受け取れないが、市の窓口でも寄付を受け付ける。問い合わせは市商工観光課(0265・96・7724)。(松下和彦)